運命の囁き(1)

 では、とりあえずサブクラスのクエを始めてみます。たとえすぐ完了したとしても三次職を目指すつもりですが、そんな簡単な訳はありません。
 まずはどのNPCから始めるのかを冒険家組合員から聞き出します。

エスト名:運命の囁き
遂行条件:必要条件なし
推奨レベル:75 以上
反復性:一回性クエス
風の中の乙女の囁きに導かれ、新たな希望を捜し求めて旅をする者よ。目の前に立ちはだかる絶望の絶壁を過ぎ、鍛錬された煉獄の炎を手に入れよ!

 なにやら勿体ぶった事が書いてありますが、依頼人はレオリンだそうです。
 示された場所に向かってみると・・・
「こんなとこにNPCが」
 オーレンの東、ポビーやイナーセンがいっぱいいる中に立つ家の前に立っていました。

エストロ レオリン:
ヒック!どちら様?俺に用でも?みんなから「悪魔の鍛冶屋」と呼ばれる俺、レオリンに...?


ヒック!悪いが、鍛冶場はつぶれたから...ヒック!...よそを当って頂戴な。


...それはそうと、へへっ!酒、ないかな?

 …どういう人なんでしょう。とりあえず道を聞いてみます。

ヒック!道に迷ったのか?いやはや...!


ヒック!ひとまず、西のほうを見上げてみてくれ。あれがオーレン城の村だ。


それから、北のほうにでっかい城が見えるだろ?あれがオーレン城だ。ヒック!


城を過ぎて川を渡り、北にずっと行くと...。メイジたちの本拠地、象牙の塔に行ける。

 酔っている風なわりにはしっかりしています。なんで酔っ払っているんでしょ。

ヒック!本当に聞きたいのか、俺の悲惨な過去について?一時は大手を振って歩いていたマエストロ、なぜこんな風に落ちぶれてしまったのか、富も名誉も失い、ギルドから破門され、ついに悪魔に魂を売ってしまった話を...?

 聞きましょう。

ふぅ...かれこれ、50年前になるな。俺は黒の金敷ギルド史上で最も若いマエストロになった!嘘、偽りなく、俺の実力は名実共に最高だった!


当代の名の知れた英雄たちは、みんな俺のところに来て武器やアーマーの製作を頼んだものだ。セドリック アテバルト卿の剣、女将ヘレナ ブラックバードの槍も俺が作った物だ!俺の作品は市場に出すやいなや競売にかけられ、高く売れたものだ。


青二才の職人たちが教えを請いたいと、毎日のように仕事場にやってきたものだ。だが、みんな断るしかなかったな。もう、俺の弟子は30人以上いたからな!


それから...、俺は、シュチュッツガルトで最高のドワーフの美人を妻にめとるほどにラッキーだったしな。しかし...。

しかし...俺は満足できなかった。一生涯、働かずに暮らしていける富、世間の人からの尊敬、そして愛する妻までいたが、もの足りなさは消えなかった。そうさ、俺は歴史に残るような傑作を作りたかったんだ。頭の中はそのことばっかりで、夜も眠られなかった。俺はやがて、弟子と妻を裏切り、何かに取り付かれたように、ひたすら作業に没頭した。仕事への情熱が執着に変わっていたんだ。そしてその時、悪魔がやってきて、悪魔に誘惑されたんだ。

...俺のところにやってきたのはデス ロード ハラト、傲慢なイントルーダー、エンジェルの大敵と言われる暗闇軍団のリーダーだ。やつは、俺が断れない提案をしてきた。それは、俺がのどから手が出るほど欲しかったもの、歴史に残る傑作を作る機会をくれるというものだった。妻が引き留めたにもかかわらず、俺は喜んで悪魔と契約した。そして、その悪魔が巧妙に準備した罠にはまってしまった。


そして、その罪の代価は...俺の愛する妻、レイリアが払うこととなった。ウワッ...!


今さら後悔して何になる!もうこれ以上、話したくない!ウワッ...!


もう、出て行ってくれ!

 なるほど。後悔してるんですね。

ヒック!おい、若いの〜!俺を苦しめるのもいい加減にして...他を当ってくれ!

 武器製作を依頼しにきました。

...彼女の言っていた人が...お前か?本当に来るとは...


どんな女かって...?俺も知らない。生まれてはじめて見た、金髪に青い目の女だった。ものすごくきれいだったな。彼女が言ってたな。やがて誰かが俺のところに来るが、そいつのために最高級の武器を作ってくれって!しかし、俺はギルドから破門された身。もう武器は作らないって説明しただろ。しかし、あの女も頑固だな。お前に会えば、昔のようにハンマーを持つだろうってか?


しかし、どうしたもんかな。あの女からもらった金は、もう全部酒代につぎ込んじゃったしな...お前のために武器を作ってやりたいが、材料費さえもないんだ!

 どうしてギルドから破門されたんですか。

もう言ったじゃないか!ギルドのタブーを破って煉獄の悪魔と取り引きしたからだ。一世一代の傑作を作ろうという執着ゆえに、あいつらの誘惑に負けてしまったから...!


しかし、もう過ぎたことはどうにもならないだろう。俺の名誉は地に落ち、弟子たちはみんな去ってしまった。プライドもずっと昔に捨ててしまった。汚れた奴らがやってきて金をくれるなら、武器の手入れをし、アーマーを直してやるんだ。それで、みんなは俺のことを「悪魔の鍛冶屋」と呼ぶ。


苦しみを忘れるには、酒を飲むしかないんだ。そうだ、俺にはもう、失う物なんてない。俺の友は酒しかないんだ。

 名誉を取り戻せるように助けましょう。

無駄なことだ!俺の名誉を取り戻す道は、悪魔たちとの因縁を切る以外にはない。しかし、俺...俺は...あいつらに逆らうことはできない。あいつらは俺の妻の魂を人質に取っているんだ!


言うことを聞かないと、俺の愛するレイリアの魂を煉獄の炎に投げ込むと脅迫しているんだ!妻のためなら、果てしない苦しみから守るためなら、俺の名誉なんてどうでもいいんだ。

 それならレイリアさんを助ければ。

助けてくれる...?お前が...?よせ、若いの。やめといたほうがいい。そんじょそこらのやつの手に負える相手じゃない。俺の妻の魂はシーレンの使者、カブリオの手中にあって...。


しかし...あの女の言ったことが本当なら...お前が本当に「未来に大陸の運命を左右する者」だとしたら...もしかしたら、できるかも...

 とにかくやってみますよ。

...。


...そうだな。じゃ、お前にかけてみよう。しかし、もし失敗したら...それゆえに妻の魂が苦しむようなことになったら...決して、お前を許しはしない!


今から俺の言うことをよく聞いてくれ。使者カブリオは死んだ者の魂が死後の世界へ行って安らげないように、この世に捕まえておく残忍な悪鬼だ。カラスが光るものを集めるように、あいつは純潔で明るい光を放つ魂を収集するんだ。そして、先日、あいつのコレクションに俺の妻の魂が追加されたんだ!


...あいつを探すには...アデンの国立墓地へ行かなければならないそうだ。


頼む。レイリアがこれ以上苦しむことなく、安楽な死を迎えることができるよう、助けてくれ。お前が帰ってくるのを待っているぞ。

 分かりました。
 ところで、あなたの所に来たという女性は、いったい誰です?

それは...、俺にも分からないんだ。ある日、突然、庭で酔ってたら、その女がやってきたんだ。黒い服のナイトと一緒だったな。2人とも強烈な印象の人物だったんだが、不思議にもその顔つきは思い出せないんだ。まるで、夢を見ているような気分とでも言おうか。ぼんやりと覚えているのは、彼女は金髪に青い目だったってこと、そして、この世のものとは思えないほどの美貌だったってことだ。ナイトは灰色の髪に暗い表情の老戦士だったな。それ以外は...よく覚えていないんだ。

 黒い騎士と…湖畔の淑女。
 その人が言ったことをもう一度聞かせてください。

彼女の言ったことは、今でもはっきり覚えているぞ。柔らかく、音楽のような甘い声で話してたな。「もうすぐ、大陸の運命を左右する人物があなたのところに来るでしょう。その人のために最高級の武器を作ってください」と...。そして、明るく微笑みながら背を向けて歩いていった。黒いナイトは俺に金貨がたっぷり入った袋をくれて、武器を作る費用に使えと言ってたな。


しかし、何週間過ぎても誰も来ないんで、俺は偏屈な貴婦人だったんだなと思って、その女と出会ったことも忘れちゃったし、その金は酒代につぎ込んだってわけだ。


 こうして国立墓地に居るレイドボスのカブリオを倒すことになりました。
 ・・・当然一人じゃ倒せません。
 これまでアデンレイドでシーレンの一連のレイドと一緒に倒(すのに参加)してますが、この所参加してませんから次いつあるのかも分かりません。
 とりあえずアデンに戻って、アデンレイドに参加できるまでしばらくクエはお休みにしましょうか。