召喚師の審査

 ダークメイジの未来は二つに分かれます。1つは自身の攻撃魔法をより強化していくスペルハウラー、そしてもう1つが、召喚獣を使役するファントムサマナー。
 そのファントムサマナーへの転職クエの開始地点は、港村に来ている象牙の塔の召喚師長ガラテアでした。

太初にエルフ達が森の精霊達と契約を結んで彼らから服従を約束されて以来、召喚魔法は数千年間発展して来た高度の魔法体系です。それは炎と風を号令する元素魔法に伴う象牙の塔の3大呪術的伝統の1つです。
召喚魔法は決して簡単な学問ではありません。異界の生物と疎通して契約を結んで時空の扉を開けて自分の方に連れて来るため高い水準の魔法力が要求されます。しかしなによりも重要な物は呼び出した生物を自分の意思に服従させるための鋼鉄みたいな意思力です。
下手に異界の存在を呼び出してそれを制御できずに不祥事を受けた魔道士達が多いと言います。そのため高位召喚呪文はその資質を認められた者だけに教えられます。あなたももし召喚士の道を進むのならそれに相当な資質を持っているか試験する「召喚師の審査」に挑戦しなければなりません。あなたはこれに挑戦する準備ができましたか?

審査に挑戦すると言います。

この審査は召喚師になる前に、相応しい資質を持っているかを明らかにするための手続きです。方法はとても簡単です。多くの召喚師達を訪ねていって、決闘をするのです。6名の相手から勝利を勝ち取ると審査に受かる事になります。
とても簡単だと思うかも知れませんが、召喚師同士の決闘は、魔道士が自分の召喚獣をいかに良く扱うかをテストするのに最も良い方法であると同時に、強靭な意志が必要な過酷な戦いなのです。

当然の事かも知れませんが、召喚師達の間の決闘は、各自が呼び出した召喚獣で相手の召喚獣を攻撃する事で始めます。先攻の機会は、下手にあります。あなたは見習い召喚師なので無条件で「下手」になります。
決闘中の召喚師は、自分の召喚獣を魔法で補助することは出来ますが、相手の召喚獣を直接攻撃してはいけません。
もし決闘者が相手の召喚獣を直接攻撃したり、決闘者以外の人から助けを受けると、反則負けとなります。
決闘の勝者は相手の「アルカナカード」を貰えます。反対に敗者は相手に自分の「アルカナカード」を取られます。

 アルカナカードについて訪ねると、

召喚師の名前と固有の模様が刻まれたカードです。召喚師は、みんな負けん気が強いので、決闘に勝てば相手から戦利品を取り上げ、それを見せびらかしたがります。こうして生まれた伝統が、このアルカナカード制度です。
あなたは見習い召喚師ですから、上級者にあなたのカードをあげなければ決闘は始められません。もし、あなたが見習いのアルカナカードを持っていなかったら、相手はあなたの挑戦を受けないでしょう。決闘するたびに相手にアルカナカードをあげなければならないので、数枚くらいの予備カードを作っておくことをお勧めします。
もしあなたが勝てば相手のアルカナカードを貰えます。決闘で勝ったほうが相手のカードを貰うので、召喚師が持っているカードを見たら、その人が誰と対決して勝ったのかが分かります。

 そのカードはどうやって作るんでしょうか。

昔は召喚師が自分で製作していましたが、最近は高級志向が強くなって、職人の手を借りて作っていますね。しかし、あなたはまだ正式な召喚師ではありませんから、見習いのアルカナカードしか作れません。いつか、あなたにも大陸最高の召喚師のみ使える「メイジャーアルカナカード」を手にする日が来るかもしれません。
とりあえず、今回作るカードは試験を受けるためのものですから、高級な物や派手な物でなくてもいいでしょう。カードの制作方法を知っている職人のところに行かなければなりません。ディオン城の村の商人ラルスの処へ行くと、あなたのためにカードを作ってくれる筈です。
ラルスさんは仕事が遅い方なので、1度に1枚しか作ってくれません。しかし、後でカードがなくなってもう一度ラルスさんのところに行くのなら、この際、何枚か作っておいた方がいいでしょう。

 なるほどー。で、戦う相手は

まずは召喚師アルモスさん、この頃健康状態が良くなくって話せる島で療養中です。そして召喚師バシリアさん、最近グルーディオ南側海岸沖で起きた新しい召喚魔法研究に没頭しているということです。
エルフ一族の召喚師カモニエルさんはディオン南部の別荘にて隠居中という事です。最近は何か不吉な事を乗り越えたそうです。そして召喚師セレスティエルさんは元々象牙の塔に住んでいましたが最近は故郷に用事ができたと慌しくエルフの森に帰られたという事です。
ダークエルフの召喚師プリンシアさんと召喚師ベルタースさんもあなたの決闘相手に不足はありませんが、2人ともなにしろ神出鬼没な者達で会うのがあまり簡単ではないです。最後に聞いたところではプリンシアさんはギラン東部地方に、ベルタースさんはクルマ湿地のどこかにいるそうですが...。
彼ら召喚師達は皆、自尊心の強い者達であり、あなたみたいな見習い召喚師が訪ねて行って決闘要請をすると初めはあなたをあざ笑ったり嘲弄するかもしれませんが、結局は自身の優越感を誇示するための決闘を受けて立つ事でしょう。

 ・・・長い説明でしたが、アルカナカードを作ってもらって、各地にいる召喚師6人の操る召喚獣に勝って、6枚のアルカナカードを持ってくるんですね。
 相手は話せる島北西部の家(確かネコネコ)、荒地の南の海岸線の家(白い布をいっぱい張ってある家、こちらもネコだったような)、ディオン南部の別荘とエルフの森(この二人は分からないな)、ギラン東部はゴルゴンの花園だし、クルマ湿地は塔のすぐ東南の柱の影みたいなとこで見かけましたねぇ。


 ただ問題が。私、召喚関係スキルはまるっきり取ってないんですよ。完全にハウラー志望なので。
 ところが審査をクリアするには召喚して勝たないといけない、とすればきっと召喚関係のスキル全てを覚えて、ちゃんと使えるようにならないといけないわけです(当然といえば当然だけど)。
 なんでハウラー志望で召喚スキルも取ってないのにわざわざ召喚師の審査を受けるかといえば、クリアすれば経験値とSPが貰えるから。なのに、そのためにSPを使ってスキルを覚えるんじゃあ・・・どうしよ。
 まぁ、ぎりぎりまで、アルカナカードを作るまでやってみて、決闘の時にスキルで必要なSPとクリアで貰えるSPでも調べて収支を見てみますか〜。